Nov. 2015
【 記憶の軀 】
生きる上で共にあり続ける身体は、切っても切れない存在です。身につけた技術、感情は脳にのみ蓄積されるのではなく、身体にも刻まれているでしょう。
「記憶の軀 (Kioku no Mi) 」は、自身の一部を保管するイメージで作成しました。
記憶が宿る身体自体を感覚的に切り離すことで客観的な見方ができます。忘れたくても忘れられないこと、大事にしておきたいこと、それらの記憶の形を 軀(身体)に残しました。
捨て去るのではなく、なかったことにするのでもない、見たい時に飾られているもの。その存在があるという事実は、自身の支えや安心、次の何かに繋がるものになり得るかもしれません。記憶は時として人を構成する源です。そして誰もがそういった記憶の形を無意識にも大切に自身の身体(軀)に保管していると考えています。
( an ongoing project.現在作成中の作品です。)