May 2015
本作、ココロオボエ ( Remind Me ) は「顧みる」をテーマに、「滑り台」を様々な場所で撮影している。
時間が流れて行く中で、物事、出来事、要素がちりばめられている。それらは、過去になるにつれ薄れてゆく。
大人の目には留まることのあまりない公園の遊具は、忘れかけた思い出に似ているように感じる。
このシリーズは階段を登り、上に立ち、坂を滑り降りる滑り台の一連を、未来へ向かう時間の方向に見立てた。
子供に戻るかのように、滑り台を駆け上がり遡るように。
季節やある場所で色々な見え方をする滑り台。上から見た登り口の階段は、記憶の起点のような光景だ。
集めたこれらの写真は小さくも積み重ね支え続けている大切な事柄を思い出させる。